
こんにちは、存在しないモノを描いている妖怪、洋伯(よはく)です。
私は普段、存在しないモノをキャラクター化したり見たことのない世界を創ったりしています。
私は普段万年筆と透明水彩で絵を描いているのですが、普段やっている通りに絵を描く工程と使用画材を紹介します。
私は元々、油絵具やアクリル絵具などで絵を描いていたのですが、万年筆が気に入ってしまったことや透明水彩の色の塗りや完成品の雰囲気が好きだったのものあって今ではお気に入りの万年筆と透明水彩で絵を描いています。

今回は最近万年筆と透明水彩で描いた絵をもとに私がどの様な画材を使って、どの様なことを考えて、どの様な手順で絵を描いているのかを紹介します。
万年筆と透明水彩で絵を描くときに用意するもの

私洋伯(よはく)が万年筆と透明水彩で絵を描く際に使っている画材たちを紹介します。

●万年筆 schon dsgn の pocketsix
●インク platinum の carbon ink black
●透明水彩 schminckeの透明水彩 固形
●水筆ペン CARAN D’ACHE
●水彩紙 WATERFORDの細目 ブロックタイプ
まずは万年筆ですが、万年筆は愛用しているschondsgnのpocketsixというポケットサイズの万年筆で、持ち運んでスケッチする際もこちらの万年筆を使っています。

万年筆で使うインクはplatinum の carbon ink blackです。こちらは透明水彩で色を塗る際に溶けださない耐水性のあるインクを探しているなかで見つけたインクで乾けばごしごし擦らなければ水でおちることはありません。

着彩で使う透明水彩はシュミンケの固形タイプのものを使用しています。固形タイプの水彩は水筆ペンさえあればどこでも色が塗れるので良いです。

東京から沖縄県の石垣島に移住した際に自分と常に移動ができる画材がいいなと思ったことも固形タイプにした理由のひとつです。
水筆ペンは特にこだわりはないですが、今はカランダッシュのものを使用。

万年筆のみで絵を描く際もそうですが、透明水彩を使って描く場合は紙のチョイスが重要になります。
私は100%綿の水彩紙を使用していて、今回はウォーターフォードの細目を使用しています。
いつもはウォーターフォードもしくはランプライトという安価なコットン100%のものを使っていて、色付きのスケッチをサクッと描きたいときはワトソンを使っています。

コットン100%を使う理由は、重ねて塗って色に深みを出す技法が使えるという点と、販売する際に長く持つ(綿でアシッドフリー)為です。

万年筆と透明水彩で絵を描く手順

それでは私がいつも描いているように万年筆と透明水彩を使って絵を描く手順について紹介します。
描きたい絵を考えてスケッチする
絵を描きたいけど、何を描きたいか分からないという人は多いと思います。実は絵を次々に描いていくにはまずインプットをして、何を描きたいか考えて、実際にスケッチして案だしをしてさらに洗練させていって本描きに入ります。
本描きの紙とは別で、ひたすら案出しをしていきます。


最近は家に制作部屋があるのと、石垣島という場所ということもあり、あまり外に出ませんが東京に住んでいたころはどこにでもスケッチブック持って行ってずっと絵を描いていました。
最近の私の絵のテーマが”のんびり”なので、のんびりって何だろう、という問いからスケッチをスタートしました。
のんびり→時間を気にせず気を張らずに過ごすこと(その結果リラックスモードに)

リラックスというワードやテーマはよく聞くのですが、結局東京に住んでいる間にリラックスの仕方が全く分からなかったです。
石垣島移住をきっかけに、のんびりすることによってリラックスすることができて、”のんびり”をテーマにしたら同じように気を張っている人のリラックスするヒントになればと思いこのテーマにしています。

私の人生のなかで”のんびりタイム”で一番行っていたことは”お茶”でした。
なので自分がわくわくする状況で仲のいい何人かでお茶を囲んでのんびり過ごす様子を描こうと考えスケッチをします。


和漢三才図絵という昔の事典のようなものには龍は雲の上を歩く、という表記があったことをヒントに龍をテーブルにすれば雲の上でお茶が飲めるのでは、という発想からこのスケッチを描きました。
とりあえず自分が知っていることや表現したいことをまとめて描きたいものをカタチにしていきます。

この作業は仕事で絵の依頼を受けた際もお客さんが表現したいことを聞いてまとめる際にも役立ちます。
スケッチを参考にして万年筆で線画を描く
スケッチを参考にして万年筆で線画を描いていくのですが、絵というのは構図という内容の配置やカラーリングで全体の印象が決まるので絵を描く前に実はほぼ絵は出来上がっています。

スケッチの時点でしっくりくるものを作成するところで絵の6割くらいは完了していると思っています。
私は独学で絵を学習したのですが、描くこと自体が好きでいつでも絵を描いていたので、線を引いたり塗ったりと技術はついていたのですが絵の学習をしなかったので勉強をしたとたんにいきなり絵が上手く描けるようになりました。

ともかくスケッチの時点でどういった絵を描くかをちゃんと考えたら、あとは綺麗に想像した通りに線画を描いていきます。


今では想像から思ったものを描けるのでスケッチと線画で見た目が大分違いますが、描けないときは完成品とまったく同じスケッチをちゃんと描いてから下描きをしていました。
スケッチをもとに鉛筆で下描き→万年筆でなぞって描きます。
キャラクターの輪郭線や画面から見たときのキャラクターの位置の前後などで線の太さを調整、影部分に細い線で描き込みを入れていきます。

万年筆は一本で複数の線幅を出せるので気に入っています。使い捨てでないのも好きです。
透明水彩で色を塗っていく
万年筆で線画を描いたあとは、ちゃんと乾かします。

耐水性のあるインクとはいえ、少しは溶けますし乾く前に描くと黒が滲んで絵がくすんでしまうので注意です。
インクが乾いたら線からはみ出ないように透明水彩で色を塗っていきます。

存在しない物を描いているので、光がちゃんとロジックにしたがって当たっていることを意識して本当にそこにいるかのように見えるように意識して色を塗っています。


のんびりな雰囲気が伝わってくれて存在しない子たちの気配を感じてもらえたら嬉しいです。
まとめ
今回は存在しない物を描く洋伯(よはく)が普段万年筆と透明水彩で絵を描く手順を紹介しました。
絵の雰囲気は実はスケッチの時点で決定するので、念入りにスケッチを考えて描きます。洋伯は言葉も使って案出しをひたすらして気に入るものを自分で添削、吟味してスケッチを完成させていきます。
しっくりするスケッチが完成したら絵は6割完成、あとは万年筆で線画を描いていき、乾いたら透明水彩で雰囲気を考えながら色を塗っていき絵の完成となります。

色も慣れるまでどういう色が出るが分からないので、スケッチの時点でどういう色を使うかちゃんと塗って確認するほうがいいですね。
遠まわしに案出し頑張りましょうという内容でした。

絵の描き方を学んで楽しくストレスなく絵を描きたいですよね。 私にとって絵を描くのは”のんびり”でした。絵を描いてのんびり過ごしましょう。
記事/イラスト: 洋伯(よはく)



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