
こんにちは、存在しないモノを描いている妖怪、洋伯(よはく)です。
私は普段、存在しないモノをキャラクター化したり見たことのない世界を創ったりしています。
私はミリペンからボールペン、つけペンなど様々なペンを使った結果、販売用に使えるクオリティのインクが使えて描き味のいい万年筆を使って絵を描いています。
洋伯が使っている万年筆はこちら

またインクは一色のみで濃淡を使って絵を描いています。
メインのペン画を万年筆で描き、同じインクを筆を使って濃淡を表現しています。
何故モノクロで描いているのか
今回は万年筆を使ってペン画を描いている私が、筆のような字が書けるニブ”筆ニブ”
を普通のニブを改造して使っているので、その改造方法を共有します。

万年筆で絵を描いている人、描きたい人は試してみてください✑
※改造は自己責任です。
筆ニブとなにか
筆ニブとは万年筆のニブの種類で、ニブの先端が角度がついて曲がっていて、筆で書いたような線が引けるニブになります。
セーラーさんの”ふでDEまんねん”についているようなニブになります。

筆ニブのメリットは先端の曲がっている部分を紙にペタッとつけると太い線が引け、立てて描くと段々細く線を引くことができ、ニブを裏っ返して使うと極細の線が引けるという点です。

つまり筆で書いたような生きた線が引けます。また少し早く書くとかすれたりして本当に筆で書いたかの様です。
線幅を変えることができるという点ではフレックスニブというGペンのような筆圧で線幅が変わるニブもありますが、筆圧を変えないと線幅を変えられないという絵を描く上ではデメリットがあります。


これは私がGペンを使わない理由と被ってくるのですが、線幅の沢山バリエーションは欲しいですが、同時に紙を傷めないで色んな方向にペンを動かしたいのです。
フレックスニブはペン先の方向に向かってペンは動かせませんし、塗りつぶすときもインクとペン先で紙を傷めがちです。
またフレックスニブはインクがドバドバと出て必要以上にインクが出てしまうので、繰り返し擦るとかなり紙にダメージがあります。

フレックスニブは字を書くぶんにはとても楽しいのですが、絵を描いて面を塗るというときには適さないです。筆圧掛けたときに広がったニブが紙にめり込むこともあるので引っ掛かりも多いです。
その点、筆ニブはペンを傾けるだけで筆圧を変えずに線幅のみを様々に変えることができます。

実は私は既製品の筆ニブを使ったことがなかったのですが、愛用のペン以外買いたくなかったのでjowoの#6の大きさで筆ニブがないか探しました。
fpnibsでカスタムオーダーをするか、kanwriteにある筆ニブを買うかの2択でしたが、送料を入れるとfpnibsは非常に高価で、kanwriteの既製品の筆ニブはペン先の太さが不明だったのでやめました。

よくニブを裏っ返して細い線を描く関係で、ペン先はefでペンポイントがニブの筆記するほうとは反対側にもついている必要がありました。なのでペン先の太さがわからないkanwriteの筆ニブは手をだせませんでした。
筆ニブを自作してみる

1本で様々な線を引けるようにしたかったので、筆ニブを試してみたかったのですが、良いのがない、、、。 よし作ろう!
色々調べてみると、海外の万年筆で絵を描いているアーティストの方で、普通のニブを筆ニブに改造している人がいて、そちらを参考に試行錯誤してやってみましたので、以下に筆ニブの自作方法を共有します。

私は今のところ一回も壊したことはないですが、万年筆のニブの改造に関しては自己責任にてお願い致します。壊れても責任はとりませんよ。
ペンポイントを削り落とす

まずは用意するものですが、紙やすり1500番と2000番、あとはさらに細かい番手のもの(超精密研磨フィルム15000番)とラジオペンチがあればできます。
筆ニブは曲がった先が平らになっていますが、通常のニブ(今回はjowo#6のスチールニブ)はペンポイントがついていて少し盛り上がっているので、これをやすりで削っていきます。



ペンポイントのみを上手く削ってなくなるまでけずります。
まずは1500番→ペンポイントがなくなったら2000番で削ります。

やすりは番手が大きくなるほど細かくなるので1500は粗削り、2000でもうすこし平滑にするイメージです。

ペンポイントがなくなるまで削ったら次は曲げ作業です。
ラジオペンチでニブを傷つけないように、キッチンペーパーなどをたたんでニブを挟んでから曲げます。

曲げるときはラジオペンチで任意の部分まで真っすぐに挟んで根元を指で押さえます。

曲げる部分以外に力が加わって曲がってしまうとフィードからニブが離れたりしてインクフローがおかしくなったり最悪書けなくなってしまうので気をつけましょう。

場所を決めたらゆっくり(上の写真で見ると)手前に引いて曲げます。

グイっと。
曲がりました。


曲げる際の注意点は真っすぐ曲げるためにラジオペンチをニブに対して真っすぐ挟むこと、また曲げる際にニブの根元に力が加わってしまってフィードとニブが浮いてしまうとインクが供給されなくなってしまうので、曲げる際には指で曲げる箇所を抑えながら曲げます。
角度は後で調整できるので一旦描き味調整のやすりをかけます。

2000番や仕上げ用の細かい番手のもので筆ニブの曲がった部分に引っかかりが無いように円を描いたり、普段動かすようにやすりの上で動かします。
すると引っ掛かりなどがなくなってくるので、好みの書き味になったら完成です。
それでは早速インクを入れて描いてみましょう。




昔ミリペンを何本も持ち歩いていたのが馬鹿らしくなりました。もちろん、正確に均一な幅の線を引きたい場合はミリペンの方がいい場合もありますが、やはり”揺らぎ”も好きな要素です。
まとめ
今回は万年筆で妖怪の絵を描いている私が万年筆一本で絵を描くために筆ニブを自作してみました。
線画を描くとなるとミリペンを何本を使って絵を描く人が多いですが、ミリペンが使い捨てという点、好きなインクを使えない点、何本も持っていないといけないといった点が嫌だったので万年筆でなんとかならないか考えていました。
フレックスニブは線幅が出せますが、塗りをする際には筆圧が必要で紙にひっかかったり、インクが出すぎて紙が痛みます。

そもそもフレックスニブは絵を描く用ではないですね。字を書くととても気持ちいいです。
紙を傷めず筆圧を変えずに様々な線幅が出せるペン先を調べていたところ、筆ニブなるものを発見、作ってみました。

筆ニブを搭載しているペンはありますが、普段愛用しているjowoの#6サイズのニブでやりたかったのと、線幅がわからない海外製を買うわけにもいかなかったので作ってみました。
用意するのはラジオペンチとやすり数種類とjowoのニブ(私の場合はEFサイズ)で、ペンポイントをやすりで削ってラジオペンチで真っすぐ曲げるだけで上手くいきました。
色々な線幅がだせて、なんなら習字のような字も書けます。


まさに万年筆という感じです。
繰り返しにはなりますが、筆ニブ改造は自己責任での実施をお願いします。
jowoニブは3000円くらいで買えるので改造おすすめです。

筆ニブで絵を描いてみましょう!!
需要があればニブの販売も考えておりますので、欲しい方いたらコメントください!

普段は妖怪を描いています。
調べて描いてみた妖怪手帖も興味がある方は是非

このブログではペン(主に万年筆やボールペン)を使って絵を描く方法や洋伯(よはく)が妖怪などを調べたり見つけたりしたものことをまとめていたりします。
記事/イラスト: 洋伯(よはく)
Original Yokai Illustration by Yohaku
Ink drawing with a fountain pen



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