
こんにちは!妖怪画家のヨハクです。私は普段妖怪や和風の絵を描いています。
私は様々な画材で妖怪画を描いてきましたが、個人的に色の感じや滲み具合が好きなので、透明水彩をつかってよく妖怪の絵を描いています。

透明水彩と聞くと“描くのが難しいのではないか”、”筆とかをそろえるとかなり値段が高くなるのでは”といった理由で透明水彩を敬遠している人も多いのではないでしょうか。

私もある色々な画材別に筆は揃えてきましたが、思い切って水筆ペンで透明水彩を描いてみることにしました。
透明水彩を始めやすくする水筆ペンとは一体何なのかを紹介していきたいと思います。
水筆ペンとはいったいなんだ
水筆ペンとは呼んで字のごとく、水を入れて使う筆ペンのことです。


私もこの記事を描く際に調べて初めて水筆ペンという名前を知りました笑
よくお洒落な人がカフェで水彩を手帳なんかに描いてるときに使っているあれです。
水筆ペンは後ろのタンクに水を入れて、少し押すと水が筆から出てくるので、その水で透明水彩を溶かして描いていきます。
筆がずっと濡れているので絵の具が筆先について取れなくなってしまったなんてことはありません。
試しに水筆ペンでアクリル絵の具を使って絵を描いてみたことがありますが、それでも筆先が固まったことはありませんでした。

実は水筆ペンは最初興味本位で買ったのですが、かなりハマってしまい、いまではほとんど水筆ペンで絵を描いている気がします。固形の透明水彩を使っているので、道具がコンパクトになれば良いなという不純な動機で水筆ペンを買いました。
部屋に物があまりないのが好みなので、家の外でほとんど絵を描かないのにも関わらず持ち運びセットみたいので絵を描いています笑




なので家に絵を描くスペースないですよって人にも透明水彩 x 水筆ペンおすすめです。
水筆ペンのメリット3つ
高い筆を買わなくてよい
水筆ペンは高いものでも1000円以下で買えますし、ごしごし紙面に筆をこすりつける等しなければ筆先がぼろぼろになることはなく、かなり長く使えます。筆の扱いになれてくれば、先端を使えば細い部分を描き、寝かせたりして大きな部分を塗るのに使えて1本で足りてしまいます。

ちなみに私は普段水筆ペンを1本しか使わずに絵を描いています。

普通の筆はなんかよく分からずに何本も必要な気がして沢山買ってしまいますが、大丈夫です。一本でもいけます。
正直私は普通の筆はなんとなく出来ることから値段を考えると高すぎる気がしています。絵は生活に直結していないものなので、高いのは仕方ないですが個人的にはコスパが悪いと感じています。

いつかオリジナルの水筆ペンとか作ってみたいですね~
洗わなくていい
元々外で水彩画を楽しめるように開発されたようなので当たり前ですが、水彩のパレットと水筆ペンさえ持っていればどこでも水彩画を楽しむことができます。

おしゃれなカフェでスケッチ!なんて良いですよね♪
水筆ペンは水彩絵具を溶いて絵を描くときも水が不要なのですが、洗うときも筆洗いが不要です。
というのも筆ペン自体から水が出てくるので、水を出して拭いて終わりです。絵を描くことを辞める、もしくは絵を描き始めることができない理由No.1(ヨハク調べ)が画材を用意して仕舞うのが面倒というのがあると思いますが、水筆ペンさえあればまるでデジタルで絵を描くが如く、何も用意もしなければ何も仕舞うこともありません。

お洒落な瓶を筆洗い用に買いましたが、ほぼ使っていません。。。

筆先が痛まない(気がする)
水筆ペンは中から水が出てきて常に筆先が湿っている状態なので、私の感覚では筆先が普通の筆に比べて痛んでいない気がしています。 これは感覚の話なので言い切ってしまえないのが残念ですが、水筆ペンをずっと使っているのに全然買い替えていません。というのも普通の筆を使って絵を描いているときは割と数か月に一回は筆先が気に入らなくなったりダメになって新しいのを買っている気がするのですが、水筆ペンは全然筆先がヘタらずにもっています。


水がない状態で紙面にこすりつけるのとかが良くないのでしょうか、原因はわかりません。ともかく水筆ペンは筆先が乾いてる状態はあまりないのでいずれにせよいいですね。
勝手にコスパが良いと感じているだけかもしれませんが、実際私の使用時間が示している通り水筆ペンのほうが筆先の寿命が長い気がします。
※ただ、すっごい高い筆を使ったことはないので今度買ってみます。こうご期待
水筆ペンが苦手なこと
水筆ペンを褒めちぎってきましたが、流石にデメリットがあります。
それは大きな面を一気に塗れないという点です。
というのも水筆ペンのペン先に大きいものはなく、さらには水が筆から出てくるという性質上、水のコントロールも難しいので、紙面を沢山湿らせて多めの透明水彩を一定量一気に流し込むといった作業は難しい、というか無理です。※もしかしたらがんばったら出来るようになるかも

でも私は気づいてしまいました。。。
そんな大きい面をきれいに塗ることないや!、と。
私は細かいのを描きこむのが好きだし、何ならメインでは妖怪画、つまりキャラクター単品を描くことが多く広い面をきれいにグラデーションなんかで塗ることがありません。

そう唯一水筆ペンが苦手な作業は私は必要としていませんでした。
なので夕焼けとか大きい画面にきれいに描きたい人は水筆ペンはおすすめできませんのでご注意ください。
※お花の花びらなど小さい面だったら全然きれいに描けますのでご安心を。
簡単に言うとあまり大きな面に綺麗に色の移り変わりを描かない人にはお勧めできるという感じです。

私は最近筆洗うのとか面倒なので、広い面を一気に塗るとき以外キャラクター部分は水筆ペンで描いています。
ヨハクが使っている水筆ペン

私が普段使っている妖怪水筆ペンを紹介します。
メインはカランダッシュの水筆ペン。

こいつは水が一番入れやすかったのとポンプでスコスコしたときの水の出方が個人的に好みなのでメインで使っています。あとCARAN D’ACHEって名前がかっこいい。
サブはステッドラーの水筆ペン

こいつはなんとなく一番最初に試しにかったもので、特に可もなく不可もなくと言った感じ。※特に文句はないがカランダッシュが私が好みだっただけでこちらも大変おすすめです。

沢山紹介したかったのですが、水筆ペンが壊れなさ過ぎてこれしか使っていません。何か他にいいのあったら教えてください。
水筆ペンに関してまとめ
私は普段透明水彩で絵を描いていて、時々アクリル絵具(フルイド)で絵を描いていますが、普段水筆ペンという水を入れるタンクがついている水筆ペンを使っています。
水筆ペンはペン先がナイロンで少し固めなのですが、私は細かいキャラクターなどの絵を描くときにたった1本で描いています。筆は物理的に痛めるか、アクリル絵具などの場合は特に絵具が乾燥して固まって毛先がダメになってしまうなどで使えなくなってしまいますが、ナイロンなので毛先は強め、さらには常に湿っていて普通の筆では一番固まってしまう根元に絵具が残ることがないので筆の痛みがずぼらにしていてもありません。
唯一デメリットがあるとしたら広い面に綺麗に塗るという作業でしょうか。
普通の筆であれば一回水で紙面を濡らしてから太い筆で一気に絵具を置いていきますが、水筆ペンはそういう大きいサイズがないのと、水の微妙なコントロールは苦手なのでムラなく広い面を塗ることはできなそうです。
私のようにキャラクターを描いたり等細かい部分しか塗らなかったり、広い面もムラがあってもいい、もしくはムラがあったほうがいいという人であれば水筆ぺん1本で絵やイラストを描くことが可能です。
さらに水筆ペンは筆の根元から水が出てくるので筆洗いも不要、小さい絵しか描かないのであればちょうどよい太さが1本あれば無駄に筆を揃える必要もないので、透明水彩やアクリル絵具を初めて試す人にも大変おすすめです。
特に水筆ペンは固形水彩とは相性抜群です。
手帳に固形水彩を描きたい人などにはスーパーおすすめです。

私は沢山描いて使っているのでありませんが、噂によると描かないのに水筆ペンを水いれっぱなしにすると水が腐ってしまうらしいので使わないときは乾かしておきましょう~
妖怪画家ヨハク / YOHAKU Yokai Art


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