オーストラリアでの衝撃体験|妖怪を描くきっかけ

二階から見下ろして休憩中
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描いて悩んで

よはく
よはく

私はもともとは、ごく普通の会社員でした。

ブラックな広告系の会社で営業として働きながら、
毎日どこか嫌な気持ちを抱えて過ごしていました。

毎日がグレー、無彩色な毎日、、、

このままでいいのだろうか

そんなことを考えながら生活していたと思います。

始発で出発し、終電間際での帰宅、。

帰ったらいったん気絶して2時くらいに起きてシャワーを浴びてまた寝て始発というような生活を繰り返していました。

よはく
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とてもつらかったです。

唯一の希望は帰宅後の創作の時間。

気絶する前と気絶から覚めた後の1時間くらいの間ですが、狂ったように毎日絵を描いていまいた。

絵がうまかったわけではありません。
それでも、なぜか描かずにはいられませんでした。

よはく
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このころに今の妖怪の原型となるようなキャラクターやその世界観を描いていました。

デッサンなんて言葉も知らず、確かポスカやペンを使って絵を描いていたかと思います。

描いているとき、正確には創造しているときは全てから解放されて没頭できる。そんな感覚でした。

洋伯がボールペンで描いた妖怪獏のイラストスケッチとボールペンの写真
よはく
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絵を描くことが心の支えでした。

そんなある時、人に絵の制作を頼まれました。

絵を描くのが好きすぎて、どこに行くにもスケッチブックをもっていって絵を描いていたので、見てくれた方が絵を有償で依頼してくださったのです。

Paper_Republicのノートカバー
いまでもいつでもノートやスケッチブックに描いています

よはく
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会社では自分の好きでもないものを口八丁手八丁で売り込んでいたのに対し、自分で創造した世界を見て依頼してくれたので、とてもうれしかったのを覚えています。

いま手元に写真はありませんし、何かキャラクターを描いたものだったかと思いますが

完成した絵を見て、その人が本当に嬉しそうにしてくれたことが、今でも強く心に残っています。

会社の歯車として働いていた自分からすると、

自分が創作したものを見た人が依頼をしてくれて

さらには渡したときに喜ぶ姿が見れる、

自己肯定感と幸福感が同時にやってくるような感覚。

その時に初めて、
「絵で何かできないかな」と思いました。

オーストラリアへの誘い

そのころ、知人からオーストラリアで壁画を描いている人たちの話を聞きました。

よはく
よはく

当時は壁画を描いてみたかったので、国内で探していたところオーストラリアで壁画が描ける話を聞きました。

そしてワーキングホリデービザで1年間行けることを知り、半年ほど悩みました。

Header
あたまのなかはこんな感じでもやもや

よはく
よはく

このまま、元の生活に戻るのか。
それとも、一度くらい自分を試してみるのか。

結果的に、行くことを選びました。

自分でも一番驚いたのが、気づいたときには会社を辞めていたことです。

よはく
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人生の転機とはこんな感じなのかな、というくらい自分で決断した感覚はありませんでした。

今思うと、この決断以降、不思議な目に見えない力に守られたり、導かれる感覚が頻繁に起きるようになった気がします。 

自分の素の状態でやりたいようにやると何かが導いてくれている。。

よはく
よはく

私が感じている”黒雲”もこのころからかなり敏感に感じるようになりました。

オーストラリアのメルボルンの写真
到着した朝の景色

よはく
よはく

オーストラリアでは、絵を通していろいろな人と出会いました。

ちょうど絵の勉強で、写真を見ながらポートレートを描く練習をしていたので自己紹介がてらいつも通り様々な場所で絵を描いて絵の依頼をうけたりしながら過ごしていました。

妖怪画家洋伯がアクリル絵具で描いたマイケルハッチェンスのポートレート
オーストラリアで初めて依頼されて制作した作品。

やはり有名人を描いた絵を欲しいという依頼は人気のようで、練習になると思って沢山描きました。

このころは上手くなることや描くこと自体が楽しくてひたすら描いていたように思います。

妖怪画家洋伯がスプレーで描いた2パックとビギーのポートレートの写真
スプレーでも描きました。もちろん許可いただきました。
よはく
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もちろん勉強にはなりましたが、
どこかずっと、自分の中に新たな違和感がありました。

自分は「見たものを描く」より、
まだ見たことのない感覚や価値観を描きたいのだと気付き始めていたからです。

自分の絵を描く

そんなことをして過ごしているあるとき、

いつも英語を教えてくれていた方が営業しているショップに、壁画を描いてほしいとの依頼をうけました。

よはく
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現在やっているように妖怪を描き始めたのはこの出来事がきっかけでした。

「店の外壁に絵を描いてみないか。せっかくならオリジナルのものを描いてほしい。」と声をかけてくれたのでした。

壁画を描く場所の写真
二階部分のグラフィティが描いてある部分です。

それは、自分が本当にやりたかったことでした。

よはく
よはく

とはいえ、この時はまだ何を描きたいか分からず、とにかく自分のアイデンティティである日本のものを描くことを意識して図案を考えました。

ショップのオーナーは当時私の父と同い年ということもありましたが、本当に父のように私によくしてくれました。

ショップオーナーとの打ち合わせの様子
ショップオーナーとの打ち合わせ

私のアイデアをメインに、一緒に計画し進めていきました。

スプレー缶のリスト
スプレー缶のリスト

壁画を描くにあたって市役所へ許可を取りに行ったり、
地域の人たちに助けられたりしながら進めていきました。

よはく
よはく

私は言語のコミュニケーションが重要だと思っていたのですが、本当に情熱をもってやっていると、気づくと勝手に周りがサポートをはじめていて私は ありがとう の連発のみでした。 もっと交渉とか依頼事があるかと思っていたのですが、すごい嬉しかったです。

夜に壁を黒く塗る様子
日中はあついので夜に下地を塗って昼絵を描くことにしました。
スプレーショップで買い物
スプレーのショップでスプレー缶を買って、、

いざスタート!

絵を描き始めた写真
柵がない高所は怖かったです。。。が最高でした!
二階から見下ろして休憩中
座って休憩
よはく
よはく

実はこのとき一眼カメラでタイムラプスを撮ってもらっていたのですが、頼んだ人が目を離した一瞬のすきに三脚もカメラも消えておりましたので高画質の作品画像がありません。。 とほほ、、、、。

スプレーで描いた鯉の絵
鯉を描きました
洋伯がスプレーで描いた鯉の絵
金色の雲が光っていい感じです。カメラは盗まれやすいスマホで昼撮ったデータは消えておりこの写真だけ残っていました、とほほ。。
よはく
よはく

人生初のオリジナルの絵の依頼は鯉の壁画でスプレーで描いたものでした。様々な人の助けを借りて完成させた仕事は感無量でした。

そしてこの場所は、いつの間にか地域の人たちが集まる場所になっていきました。

また店内にも壁画の依頼をいただき続けて描きました。

洋伯がメルボルンのショップで描いた壁画
集まっているお客さんやわたしの描きたいものを統合して絵を描きました。
よはく
よはく

流石に店内に和風の絵は合わなかったので自分なりにお洒落な感じにしてみました。

別れと決心

このオーナーさんとの出会いは私がいま妖怪を現代のスタイルで描く大きなきっかけを作ってくれました。

とてもお世話になり、感謝してもしきれないほどです。

出会ったころから、帰国してもまた会いに行こうときめたくらいです。

自分の父と同い年だったのにも何かを感じました。。

しかしその時は突然訪れました。。。

その方は私の帰国前に事件に巻き込まれ、亡くなってしまったのです。。

その方とは生前いつも夜遅くまでよく話をしていて、いつも私にアドバイスをくれました。。

「もっと自分の世界を出せ」

「お前が80歳を過ぎても、絵を描いている姿が浮かぶよ」

その言葉は、今でも自分の中に残っています。

現在は、日本人として世界に発信できる、
“目に見えない世界”をテーマに制作しています。

妖怪画家洋伯が万年筆で描いた妖怪獏の絵と制作に使用した画材の写真

妖怪という存在も、キャラクターとしてだけではなく、
説明しきれない気配や存在感として描いています。

整いすぎたものではなく、少しだけ違和感の残るもの。

綺麗でも普通でもない、妖怪だから。

水木しげる先生以降、妖怪を描く作家さんはあまり出てきていないイメージですが、

私は水木しげる先生や、昔の妖怪を描いた画家たちがやっていたような妖怪発見ゲームに参加し、

現代でも”かっこいい”とか”おしゃれ”と思われるような妖怪を見つけて紹介、

また自分の再解釈による妖怪のビジュアルを創っていければと思います。

よはく
よはく

妖怪といえば水木先生ですが、昔は様々な絵師が妖怪を描いていました。私も良い感じの妖怪を描きたいです。

そういうものを、これからも力尽きるまで、描き続けていきたいと思っています。

私の作品や発信があなたの役に立ちますように。

あの人は見ているかな。。

80以降も描きます。

記事/イラスト: 洋伯(よはく)

Original Illustration and painting by Yohaku

洋伯(よはく)

Ink Drawing
存在しないものを描く
文房具が好き
石垣島で絵を描く
絵の描き方や画材について発信
妖怪手帖作成中

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