
こんにちは、存在しないモノを描いている妖怪、洋伯(よはく)です。
私は普段、存在しないモノをキャラクター化したり見たことのない世界を創ったりしています。
今回はみんな知っている妖怪、河童について調べてみました!

この妖怪河童は、日本人なら誰でも知っているような有名な妖怪です。
烏山石燕先生の画図百鬼夜行によると、”川太郎とも呼ばれる”としか書かれていないですが、実は河童の仲間や河童のような妖怪は日本全国に存在していて、その姿や名前、物語も様々あるようです。
河童とは
実は全国に様々な河童の話があるため、一概に河童とはこういうものだ、ということはできません。
しかし多くの話に出てくる河童に共通していることと言えば、頭に皿がある子供のような姿の妖怪で、背中に甲羅があり手には水かきがあると言われています。

河童といえば、人間に悪戯をしたり、時に手助けをしたりと様々な話があるようです。

驚いたのは犬神のように人に取り憑く河童もいれば、何かに変身する能力を持った河童もいるらしいです。変身する河童、、、なんか新しいです。
様々な河童の話がありますが、全国の河童について共通していることを調べてみました。
河童は相撲を取るのが好き
河童は人間に相撲を挑むことがあるようですが、人間が勝つと再戦をせまるので適当に負けなければならないといいます。

負けると何度も再戦を迫るというこというような子供っぽいところも河童に童(子供)という字が入ってる所以なのでしょうか。

相撲はかつて神事であり、古代の日本人は神と水の精霊(水神)との闘いを相撲で表現していて、水神を倒すことで収穫に欠かせない水の供給を約束していたといいます。
河童が相撲好きと言われるのは、河童が水神であった証拠であるようですが、他に青森では河童のことを”めどち”と言ったり富山では”みずち”、鹿児島では”すじんどん”など水神や水の精霊を表す言葉で呼ばれている地域もあるようです。
河童はキュウリが好き
日本には、水の神様にキュウリをお供えする習慣があります。

私も調べて初めてこのことを知ったのですが、なぜ水の神様にきゅうりを備えるのでしょうか。

これは疫病を治す水の神である牛頭天王が、戦いに敗れて逃げる途中きゅうり畑に隠れて助かったというエピソードに由来すると言われています。
このきゅうりのエピソードはいまいちよく分かりませんが、河童が水神が妖怪化したものであることを示唆しているようです。
尻子玉しりこだまを引き抜いて人を殺す
解剖学がなかった昔の日本では、お尻の穴の近くに尻子玉という器官があり、それを河童に抜かれると溺れ死んでしまうと信じられていたようです。

もちろん、尻子玉という臓器はありません。
『妖怪事典』で村上氏は、肛門が大きく開いた水シ体を見たことがきっかけで、そのような話が生まれたのではないかと述べています。
様々な姿の河童
河童の姿といえば、前述したように子供のような背丈で体が緑色のうろこで覆われ、手足の指の間に水かきがあり、くちばしがあったり、頭には皿があり、背中には亀のような甲羅があるという姿が一般に知られている最も有名な姿です。
しかし、河童の姿も地域によって様々で、頭の皿がないものや、甲羅がないもの、そもそも全く違う姿のものなどがいるようです。
例えば石川県の”かぶそ”という妖怪は名前の通り川獺のことで見た目も川獺のようで、石川県バージョンの河童のようです。

まとめ
河童は全国に存在している水辺に出現する妖怪で、その姿や呼び方、エピソードは様々です。
共通しているものとすれば、相撲が好き、きゅうりが好き、尻子玉を抜くと言ったものです。
河童が尻子玉を抜くという行動は水死体を見た人の推測かもしれませんが、相撲とキュウリ好きという特徴は河童が水神であったことを示しているのではないかと思います。
全国に河童のような妖怪がいるということは、日本が水の豊かな国であり、様々な場所で水神が信仰されていたことの証であるのではないでしょうか。

河童に水練や河童の川流れといった諺にもなるくらい、日本人には馴染の深い妖怪ですね。
記事/イラスト: 洋伯(よはく)



コメント