
こんにちは、存在しないモノを描いている妖怪、洋伯(よはく)です。
私は普段、存在しないモノをキャラクター化したり見たことのない世界を創ったりしています。
今回は妖怪鵺について調べてみました!タイトルの鵺を”ぬえ”と読めたひと、
通ですね~

この妖怪鵺は頭が猿、四肢(前足と後ろ足のこと)が虎で尾が蛇だとされるキメラタイプの妖怪です。
(一説によると胴体が狸とする場合もある)
ちなみにキメラというのはギリシャ神話に出てくる怪物で
ライオンの頭、山羊の身体、蛇の尻尾をもつ怪物のことで、複数の動物の特徴をもつものなどをキメラと呼びます。
妖怪鵺の退治話
古典『平家物語』にはこの妖怪、鵺を退治した話があるようです。
仁平(1151-1154)の頃、当時の天皇が何かにおびえて体調をくずしてしまうことがあったと言います。天皇が毎晩のようにおびえるので高僧(徳の高いお坊さん)を呼んだが解決はしませんでした。
そのころ毎晩丑の刻に森から黒雲が現れ、天皇の御殿を覆うと天皇がおびえていたので、どうやら原因がこの黒雲であるということは判明したようです。

丑の刻とは大体午前2時~3時の夜中で、よく怖い話でも草木も眠る丑三つ時という文言からはじまります。。昔の人は言葉遊びが好きで、方角と時刻は干支を当てはめていたので、不吉な方角である丑寅の方角(北東)などはよく不吉がやってくる方角とされていました。
実は似たようなことが以前の堀河天皇の時もあったらしく、その時は源義家が鳴弦⦅弓矢の弦を弾いて鳴らすと魔除けになるとされていた⦆をして解決したとされています。
その時のように武士を警護につけた方が良いだろうということで、同じ源氏の一門であり優れた武士であった源頼政に警護と黒雲の妖怪の討伐を任せることになりました。
頼政は家来の猪早太と共に御所の庭を警護していると、噂通り丑三つ時になると丑寅(北東)の森から黒雲がやってきました。(丑寅の方角は『鬼門』と呼ばれていて鬼や災いがやってくる方角とされています。

やはり北東の鬼門から怪しいやつがやってきましたね、、、。
頼政は、黒雲の中に何かの存在を確認し矢を射ると手ごたえがあって一体の妖怪が落ちてきました。
その妖怪は頭が猿、胴体が狸、四肢が虎で尾が蛇のような姿をしていて、鵺『トラツグミ』という鳥のような”ヒョー”という鳴き声をしていました。
頼政の矢によって黒雲から落下してきたこの鵺の様な鳴き声の奇妙な妖怪は、猪早太の太刀によって仕留められたとされています。

頼政が矢で射って猪が刀で仕留める、いいコンビネーションです。
その後鵺のような鳴き声の妖怪は川に流されたとされていますが、下流の大阪湾付近ではこの妖怪の祟りを恐れて死体を埋めた鵺塚が今でも残っているようです。
妖怪鵺とは一体なにもの?

以上の話は妖怪鵺の退治エピソードでありますが、読んでわかる通り頼政たちが退治した妖怪は鵺という名前の妖怪ではなく鵺(トラツグミ)のような鳴き声で鳴く謎の妖怪なのです。
鵺という名前はもともとトラツグミという、夜や曇りの日だけに悲しげに鳴く鳥のことを指していたようでした。
しかしこの鵺という鳥は夜や曇りの日だけに鳴くことや、鳴き声の寂しさから、やがて不吉の前兆を表わす凶鳥とされるようになっていきました。

夜の鳥、と書くので鵺はこのトラツグミのことを言っているのは間違いなさそうですね。
↓鵺 (トラツグミ)の鳴き声↓
しかしこの謎の妖怪が流れ着いた場所が、鵺塚と呼ばれていることから当時の人は既にこの妖怪のことを鵺という名前の妖怪だと勘違いしていたのではないでしょうか。

なんだかよくわかりませんが、この様につかみどころのないことを”鵺のようだ”と言ったりします。ちなみにオーストラリアかどこかにブチクスクスという動物がいるのですが、個人的に鵺っぽいなと思っています。

東京ズーネットさんから拝借

ちなみにこの妖怪鵺は私のお気に入りなのですが、実はPLANET Xさんとのコラボによってソフビ化していただきました!!



Planet Xさんは香港のソフビメーカーであのウルトラマンでおなじみの円谷プロとのコラボソフビも手掛けている超ハイクオリティのメーカーさんです。今回はコラボレーションできて大変光栄でした!! ということで今回はつかみどころのない妖怪鵺について調べてみました。
記事/イラスト: 洋伯(よはく)



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