七人同行(妖怪事典)

妖怪画家ヨハクがデジタルで描いた七人組で歩きまわる旅人の恰好をした妖怪七人同行のイラスト 妖怪手帖
妖怪七人同行
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七人で歩き回る妖怪七人同行しちにんどうぎょう

洋伯(よはく)
洋伯(よはく)

こんにちは、存在しないモノを描いている妖怪、洋伯(よはく)です。

私は普段、存在しないモノをキャラクター化したり見たことのない世界を創ったりしています。

今回はグループの妖怪七人同行しちにんどうぎょうについて調べてみました。

妖怪七人同行しちにんどうぎょうとは香川県に現れるとされる妖怪です。

七人同行は読んで字の如く七人一組で歩き回っている幽霊タイプの妖怪で、この妖怪に出会ってしまうと死んでしまうと言われています。

Shichinindogyo
妖怪七人同行 / デジタル / 洋伯(よはく)
洋伯(よはく)
洋伯(よはく)

妖怪バトル漫画には出てきてはいけない設定の妖怪です。

また死んでしまうとその列に加わって歩き回るはめになってしまうということです。

その代わりに先頭のメンバーは成仏できるという事なので、必死に人間に遭遇するようにしているのではないかと思ってしまいます。

この妖怪のように特定の場所ではなく彷徨さまよっているタイプの妖怪のことをがみといいます。
(※行き逢い神について記事最後に記載)

しかしこの七人同行という妖怪は目に見えないので、牛の股の間から覗いたり、耳を動かせる人が見ないと見ることができないと言われています。

洋伯(よはく)
洋伯(よはく)

昔から股の間や、指などで窓を作ってそこから覗くと異界のものが見えるとされていましたが、耳が動かせる人に見えるというのはどういうことなのでしょうか。
(わかる方教えてください)

また牛や馬などの動物は、この妖怪七人同行に敏感に反応すると言います。

ある話ではつじ(十字路)で牛が立ち止まってしまったので、牛の股の間から向こう側を見ると七人同行が歩いているのを見たという話しがあります。
(しかしなぜその人が死ななかったのかは分からない。)

七人同行に似た妖怪

七人童子 (しちにんどうじ)

また香川県には七人同行に似たような七人童子という妖怪もいたようで、丑三つ時(午前二時ごろ)に特定の辻 (十字路) を通ると遭遇するとされています。

辻はあの世とこの世の間であるとされていて、昔から魔の物が潜んでいるとされていました。

仲多度郡 (なかたどぐん) では七人童子が出るとされている辻は怖がられて人が来なくなったといいます。

しかし七人童子を見たとか、七人童子を見たあとに何か災いがあったとかの話はないようです。

童子というくらいなので、七人組みの子供の妖怪なのでしょうか。

正体が何であれ、夜中の二時頃に集団の子供が歩いていたら怖いです。

洋伯(よはく)
洋伯(よはく)

私もある夏の夜に、近所を散歩している時に小学生くらいの子たちが夜11時頃に川に入って遊んでいたのを見て、とても怖かったのを思い出しました。

七人同志 (しちにんどうじ)

香川県にはさらに七人同志という七人童子と読み方が同じの、同じ様な妖怪がいるといいます。

この七人同志は1748年頃起きた農民騒動で処刑された七人の同志の怨霊とされていて、雨の夕方などに蓑笠姿(みのかさすがた)で歩いているとされています。

これに遭遇してしまうと気分が悪くなるらしく、帰宅時家の前で箕(み)で扇いでもらわないといけないようです。(理由はわからない)

洋伯(よはく)
洋伯(よはく)

雨の夕方などに現れるという点で提灯小僧という妖怪に似ています。

殺されてしまった人は雨の夕方に現れるのでしょうか。

妖怪 提灯小僧についてもっと見る (妖怪事典)

七人ミサキ

高知県を中心に四国中国地方にも同じような妖怪、七人ミサキという妖怪が出るとされています。

この妖怪七人ミサキは川や海岸、さらには沖合でも遭遇するとされて、さらには山や辻でも遭遇することがあるというので質が悪い。

遭遇すると高熱が出て寝込んでしまうといいます。

死ぬということではないので七人同行よりは優しいようです。

洋伯(よはく)
洋伯(よはく)

出現場所で名前が違うようで、徳島県では川に出現するものは川ミサキ、山では山ミサキ、道ではドウロクジンとしています。

七人組の妖怪のルール

全ての七人組妖怪に共通している事としては、七人一組でさまよい歩き、生きている人を一人呪い殺すと七人のうち一人が成仏し、殺された一人が新たに列に加わるというルールです。

これら妖怪の正体は様々言われていますが、多くは溺死したものとされています。

興味深いのが岡山県の某所では七人ミサキというミサキ神を祀っており、これに取り憑かれると首を括りたくなるといいます。

洋伯(よはく)
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これは縊鬼くびれおにという妖怪に似ています。

妖怪 縊鬼について見る (妖怪事典)

似たような妖怪が様々いるようですが、全ての妖怪が7という数字で共通しているのが興味深いです。

おそらく元となったひとつの話があるように感じます。
(ご存知の方やご意見あったらコメントを下さい。)

“行き逢い神 (いきあいがみ)”とは

七人同行は行き逢い神の一種です。

行き逢い神とは特定の場所に現れずに彷徨い歩くタイプの妖怪で、出会った者や動物に悪さをするとされています。

彷徨い歩いて遭遇してしまうことから”行き逢い”と呼ぶようです。

神と呼ばれているのは、妖怪と神とは紙一重の存在なので行き逢い神に対しての畏敬の念から神というのでしょう。

洋伯(よはく)
洋伯(よはく)

妖怪は神様の零落した姿だとされていますが、基本的に祀れば神様、何もしなければ妖怪として悪さをするようです。

まとめ

妖怪七人同行は香川県に出るとされる行き逢い神の一種です。

香川県や高知県などに七人組の似たような妖怪が数種いますが、基本的には七人同行に似ています。

七人同行は目に見えないですが、出会うと死んでしまうと言われています。

出会って死んでしまうと、列の後ろに並ぶハメになり、先頭の人は成仏できるというルールがあります。

目に見えないですが、牛などの動物の股の間から覗いたり、耳を動かせる人は特別に見ることが出来るようです。

洋伯(よはく)
洋伯(よはく)

目に見えたところで出会ったら死んでしまうということなので意味はない気がします。

記事/イラスト: 洋伯(よはく)

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