紙の中に世界があるように見せるには

こんにちは、存在しないモノを描いている妖怪、洋伯(よはく)です。
私は普段、存在しないモノをキャラクター化したり見たことのない世界を創ったりしています。

私は独学で絵を描いてきましたが、絵がなかなか上手くならない時期がありました。
特に絵が平面的で、奥行の感じない絵しか描けず、どうしてよいか分からないときがありました。
しかし絵の上手い人に聞いたり、教本を読んだり、講義を受講したりすると知識があれば誰でも奥行の感じる絵を描くことが出来ることが分かりました。
勿論知識をつけた後に実践したり練習は必要ですが、基本的には絵に奥行を出す方法は知識であり、知っていなければ描けませんが、知っていれば誰でも描くことができます。
絵を見て私が最初に感動したのは、紙やキャンバスに絵が描いてあるのに、まるで窓を覗いたように奥行を感じる絵を見た時だったので勉強してその理論を学びました。

奥行のある絵を描けるようになると小さなスケッチブックでも大きい空間の絵を描くことが出来るようになって楽しいです!
絵に奥行を出す方法
遠近法を使う
絵に奥行を出す方法は遠近法です。
遠近法とは三次元で見た世界を紙である二次元に表現する方法です。

絵に足す一次元とは奥行のことです。
つまり遠近法とは平面の絵に奥行を感じさせる方法になります。
詳しく考えると難しいですが、簡単に考えると近くのものを大きく太く、遠くのものを小さく細く描くといった技法になります。
遠近法が難しく感じる要因として、目線の高さであるアイレベルと、増えるとややこしくなる消失点の存在があげられます。


しかしこのアイレベル設定と消失点を増やしたりすることによって、奥行やドラマ性を感じる絵を描けるようになるので重要な要素になります。
遠近法は普段見ている三次元の奥行を感じる視界を二次元である紙やキャンバスに落とし込む方法なので、遠近法を上手く使えると絵に奥行を感じさせることが出来ます。
アイレベルを上手く使う
アイレベルとは絵を描く時に、自分がその絵の場面をどの高さや位置から見ているかの設定になります。

eye levelとは目の高さと言う意味です。
基本的に上から光が当たっている場所では、自分の位置より下のものは上の部分が見えていて光が当たっていて、自分より上のものは下の部分が影になっている状態で見えます。
アイレベルを上手く使えると、紙やキャンバスの中に上や下に空間を感じさせられるようになります。

アイレベルの設定をして、遠近法を上手く使うと奥行に加えて上下の空間の広がりを感じられるので、より立体的な感じのする絵になります。
消失点を増やす
漫画やイラストなどでよく上手いと思われる絵には、消失点が多いものが多いです。
消失点が多い絵は知識がないと描けないので、上手いと思われるわけですが、基本的にはルールを知っていれば誰でも描くことができます。

遠近法は近くものを大きく、遠くのものを小さく描くことによって絵に奥行を出す技法です。
そして消失点とは遠くにいくほど小さくなっていったときに集束していく(ように見える)点のことです。

上の図は一点を見つめたときに回りの物が一点に向かって集束していくように見える図です。
専門用語では一点透視と言います。

道路の真ん中に立ってまっすぐ見ると、この様に建物が見えます。
建物の地面に接している部分の線と、天井部分の線、また窓枠の上下線など地面に平行なはずの線が、消失点に向かって斜めに向かっているように見えます。
これを絵で描くと奥行を感じる絵になりますが、透視図法はさらに複雑なものがありあます。

物を斜めから見た時に消失点が二点になります。
二方向に向かって小さくなっていくので二点透視と言います。

簡単に言うと斜めから見ると二点透視になります。実際には一度の視界にこの状況が入るわけではなく、両方の消失点を見た状態を1画面にまとめた感じになります。
一点透視も二点透視も簡単に描けますが、じつはこのように見える場面はとても限定的です。
それは、一点透視も二点透視もちょうど真横から見るか、遠くから眺めた場合の見え方です。
絵を描く際も一点透視や二点透視で描いてもある程度奥行を感じるものは描けますが、どことなく臨場感が無く遠いイメージがあります。

二点透視の消失点は実は自分の目線の高さ(アイレベル)なのですが、そこに更に上下の一方に消失点を設定して三点に集束していくものを三点透視と言います。
人物なども近くから観察したとき、目線から近い顔は大きく見えて遠い足は小さく見えます。
ビルなども実際は近くから眺めると、空に向かって縮んていくように見えるので三点透視の見え方で見えています。
絵の奥行に加えてその場にいるかのような臨場感を出すには、最低でも二点透視に加えて、見る側の視点であるアイレベルを設定した三点透視で描く必要があります。

一点透視や二点透視では奥行の表現は出来ても実際に見ているような奥行や空間を感じるには三点透視での臨場感が大事になります。

まとめ
絵に奥行を出すには遠近法が必要です。
しかし単純な一点透視や二点透視の図法では、その場にいるような臨場感のある奥行を絵に出すことはできません。
カメラで撮影しているかのように、こちら側の位置(アイレベル)を設定し、三点透視で描くことによって臨場感のある奥行の感じる絵になります。
とても簡単に言うと、自分の観察点の高さを決めて、対象を斜めから見るように描くと三点透視で描くことになるので奥行の感じる絵になります。

あとは沢山描いて練習してみましょう!!
透視図法が出来るようになると絵を描くのがとても楽しくなります!!
記事/イラスト: 洋伯(よはく)



コメント