
こんにちは、存在しないモノを描いている妖怪、洋伯(よはく)です。
私は普段、存在しないモノをキャラクター化したり見たことのない世界を創ったりしています。
私は普段万年筆と透明水彩で絵を描いているのですが、最近つけペン(丸ペン)も使っているので引ける線の違いを絵描き目線で見ていきたいと思います。

私はメインで万年筆を使ってプラチナのカーボンインクで絵を描いていますが、時々気分転換や用途によってはつけペン(丸ペン)を使ったりしています。


用途というのは万年筆で使えない塗料で絵を描くときや、細かい表現をしたいときなどにつけペン(丸ペン)で絵を描いています。

あとは気分転換に画材を替えたいときもつけペンにしたり何本か持っている万年筆をローテーションして絵を描いています。使い捨ての筆ではなく長く使えるということでペンを使いたいのですが、やはり同じものだと飽きることはあります笑
というわけでいつも妖怪を描くときに使っている万年筆とつけペン(丸ペン)を妖怪絵描き目線で、比べてみたいと思います。
万年筆、つけペン(丸ペン)について

私はメインの画材として万年筆やつけペンを使ってドローイングと言われる線を使って表現する絵を描いていますが、そもそも万年筆とつけペンとは何かについて解説していきたいと思います。
ドローイング、ペン画について
私はいままでポスカ、アクリルガッシュ、油絵、日本画、アクリル絵具、スプレーなど制作スタイルが定まらないこともありましたが様々な画材を使ってきましたが、古い日本の絵の表現や漫画の表現が好きだったとこもあって線で絵を描くドローイングという表現方法にたどり着きました。
ドローイングとはペンで描けばペン画と言うジャンルにもなりますが、線をメインとして表現するスタイルです。
線を引くことができるものであれば、ペンでも筆でもなんでも描くことができるという点も気に入っている点です。

そして使い捨ての筆ではなく、ずっと使える相棒になる万年筆、つけペンを使うようになりました。
万年筆について
万年筆と聞いて、絵を描くものというイメージはないかと思いますが、私も最初はただの高いペンくらいの印象しかありませんでした。
少し興味を持ち始めたときに誕生日プレゼントで1本の万年筆を貰ったところから万年筆人生が始まりました。

万年筆はインクが入っているインクカートリッジと金属製のペン先までシンプルにつながっていて、ミリペンのようにフェルトに染みてインクが出てくるわけではなく、インクがそのままペン先から流れでてくるというような構造をしています。

またペン先(ニブと言います)が若干開いたり、裏っ返したり斜めに紙にあててみたりするとインクの出る量が調整されるので様々な線幅の線画引けます。

また描き続けることによってペン先がちょっとずつ削られていって自分用のペンに育っていきます。たまらないですね~
つけペンについて
つけペンも似たようなペン先、構造ですが少し違うところがあります。

万年筆は長く使うことを前提にペンポイントと言ってニブの先に摩耗につよい合金がくっついていますが、つけペンの多くはペンポイントがなく交換が前提となっています。
しかしペンポイントがない分、先端が針のように細いので、細い線が引けます。

最近はペンポイントがついている万年筆のと同じようなニブがあるようですが、今回は私がよくつかっているニブに関しての話になります。 ニブの比較画像を貼ろうと思いましたが小さくて写真で撮れませんでした。

つけペンはそもそもインクにつけて使うペンなのでインクを保持できる量が万年筆と比べて少ないですが、細い線が引けることや、万年筆に入れることのできないアクリルの塗料や墨などをつけて使うことができるというメリットがあります。


万年筆は基本染料といって水に溶けるインクの使用がメインで他のインクは詰まってしまうので使用は推奨されていません。※私は万年筆用の顔料インクを使用して販売用のドローイングを制作しています。
またつけペンは細い線が引けるので、細かい絵を描く人であればかなり恩恵があるかと思います。
万年筆の一般的なニブサイズであるjowo#6の一番細いefサイズと私がつけペンで良く使うZEBRAの丸ペンの線の違いについて見てみましょう。


万年筆も丸ペンも同じくらい細い線が引けますが、写真では分かりづらいのですが万年筆の細い線がすこしにかすんでいるのに対して、丸ペンの方が細くシャープな線となっています。
また万年筆はインクがカートリッジからどんどん出てくる関係で、太い線を描いたあとに筆圧を弱めて細い線を引きたくてもインクが結構出てしまって筆圧のオンタイムでのコントロールは少し苦手なようです。※フレックスニブや金ペンなど軟らかいニブの万年筆はもう少しコントロールが簡単ですが、絵を描くには少し高価なものが多いので今回は紹介しません。

今回は丸ペンで比較しましたが、漫画家の方が良く使っているGペンは筆圧をかけると丸ペンの倍くらい太い線が描けます。また色々なインクを使いたいときにつけペンはサッと替えることができます。
この筆記画像だけみると万年筆よりつけペンの方が線幅があり、筆圧のコントロールも可能なので、良いとなる気がしますが、つけペンはペンを引く方向には描きやすいですが、押す方向(ペン先側)には滅茶苦茶引っかかるという癖があります。
私は右利きなので左側に向かってペンを動かすを滅茶苦茶紙に引っかかります。
これはペンポイントがなく細いペン先のせいで、針くらい細いので紙に刺さってひっかかってしまいます。
ちなみに万年筆はどっち方向にもすらすらと描けます。

もちろんつけペンが、というより丸ペンやGペンの話なので使うニブによって特性は変わりますが。


諸々試した結果、私は万年筆をメインの画材として絵を描いています。万年筆は私がキャラクターを描いていることもあってか、ポケモンの様に描いたときにキャラクターが中から飛び出してくる、そんな気持ちでわくわくしながら絵を描いています。
つけペン(丸ペン)の方が万年筆より細い線が描けるとはいえ、万年筆でも細かい表現は十分にできます。

まとめ
万年筆をメインにドローイングをしている洋伯が絵描き目線でつけペンと万年筆の線の違いについて比較してみました。
万年筆はインクが多量に保持できるのでインクの切れを気にすることなく絵を描き続けることができます。また万年筆は描き方によって数種類の線幅を描くことができます。
一方万年筆はインクが細い経路を通ってペン先に移動する関係で、万年筆用のインク以外のインクが使えないというデメリットも存在しています。
つけペンはつまりを気にする必要がないので、インクの種類を気にせずに使用することができたり、万年筆のペン先と違いペンポイントという摩耗につよい合金のチップがついていないので万年筆より細い線が引けたりします。

またニブが軟らかい関係で滅茶苦茶細い線から太い線まで描くことができます。
またつけペンは様々なニブを交換することによって色々な線を描くことができ、またインクを替えたいときも好きなタイミングでインクを変えることができます。
つけペンは万年筆と比べインクを大量に保持できないかわりに様々なメリットがあるペンになります。

こう聞くとつけペンの方が良さそうに聞こえますが、私は作品を描いている途中にインクをつけるという作業の中断が嫌だったり、どこにでも持ち歩きたかったりといった理由から万年筆を愛用しています。
しかしペンは何本あっても良いなぁ。
記事/イラスト: 洋伯(よはく)


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