火消婆(妖怪事典)

妖怪画家ヨハクが油絵具で描いた靄がおばあさんのかたちをして息を吹きかけている様子の妖怪吹き消し婆のイラスト 妖怪手帖
火消婆のイラスト / 妖怪画家ヨハク
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洋伯(よはく)
洋伯(よはく)

こんにちは、存在しないモノを描いている妖怪、洋伯(よはく)です。

私は普段、存在しないモノをキャラクター化したり見たことのない世界を創ったりしています。

今回は息を吹きかけて明かりを消すおばあさんの妖怪、

火消婆ひけしばばあについて調べてみました。

Hikeshi-baba
火消婆のイラスト / 油彩 / 洋伯(よはく)

明かり(火)を消すだけの妖怪 火消婆

この妖怪火消婆ひけしばばあは、その特徴からばばあとも呼ばれています。

この妖怪火消婆は提灯ちょうちん行燈あんどんなどのあかりを、家の中など風のないところでも、まるで人が吹き消したように火を消すのだと言われています。

行灯のイラスト / 水彩 / 洋伯(よはく)
洋伯(よはく)
洋伯(よはく)

提灯は携帯用の明かりで、行灯とは室内用の明かりのことです。 両方とも風よけの和紙が

灯芯の周りに貼ってあるので、そもそも風があっても火は消えなそうです、、。

火消婆は主に家の中に現れるとされていますが、(家の中は基本的に風があまり吹かないので妖怪の仕業と思われがち)、夜道を歩いていて提灯がいきなり原因もなく消えるなど屋外に現れることもあるようです。

風が吹いたとか提灯の芯が折れたとか、そういった原因もなく火が消えたとき、

昔の人はこの妖怪の仕業と思ったのでしょうか。 

洋伯(よはく)
洋伯(よはく)

提灯と言えば提灯お化け、行灯と言えば青行灯という妖怪がいますね。

妖怪青行灯についてもっと見る(妖怪事典)

妖怪提灯お化けについてもっと見る(妖怪事典)



実際、この妖怪火消婆そのものを見たという話は出てきません。

現代と違って昔は夜の明かりは家の中や周りだけで外は明るくないので、何の原因もなく明かりが消えるのはとても怖かっただろうと思います。

そういった恐怖から妖怪は生まれるのでしょう。

烏山石燕とりやませきえん先生の今昔画図続百鬼こんじゃくがずぞくひゃっきにこの妖怪火消婆の説明があります。

火は”陽”で、妖怪は”陰”だ。

夜は暗く、陰が陽に勝つときなので、陽である火を消す火消婆のような妖怪がいるのだろう。

実はこの妖怪について言及している文献などは他にないようで、石燕先生がこの妖怪を創作したのではないかと言われています。

もし火消婆に似た妖怪が現代に存在するとしたら、急に部屋の電気を消したり、パソコンやスマートフォンの電源を勝手に切ったりするのでしょうか。

洋伯(よはく)
洋伯(よはく)

だとしたら地味に嫌な妖怪ですね、、、。 電源切り婆、、、。

記事/イラスト: 洋伯(よはく)

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