動きのある絵を描くには

妖怪絵日記
動きのある絵とは
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動きのある絵とは

洋伯(よはく)
洋伯(よはく)

こんにちは、存在しないモノを描いている妖怪、洋伯(よはく)です。

私は普段、存在しないモノをキャラクター化したり見たことのない世界を創ったりしています。

Kaizojiji
妖怪改造ジジイ / 洋伯(よはく)

私が絵を描き始めて絵の仕事をし始めた頃に、”動きのあるバスケットボール選手のイラストを描いてください。”とご依頼をいただいたことがあります。

そのころは妖怪モチーフに絞らずにポートレート(似顔絵)なども描いていた為、私の絵柄を気に入ってくれたデザイン職の方からパッケージデザインに使うイラストの依頼をしていただいたのです。

当時は動きのある絵なぞ描いたことはなく、何ならどういう絵が動きの感じる絵なのか全くわかりませんでした。

sean price
ラッパーのsean peice。こういったどっしりとした動きのない絵しか描いたことがありませんでした。

結局分からないので動きのあるNBA選手の写真をネットで見つけて同じように描いて提出して何となくモヤモヤしていたのをよく覚えています。

洋伯(よはく)
洋伯(よはく)

当時は動きのある絵と言われてスピード線やモーションブラーなんかを入れてみましたが、全く絵は動いてはくれませんでした。

しかしそこから10年近くも本を読んだり有料の講義を受けたり画家の方に聞いたりして、動きのある絵というのには描く方法があることがわかりました。

絵に動きを感じさせる方法

絵やイラスト関連の本を読みあさっていくと、動きのある絵を描くポイントに気が付きました。

模写やデッサンなどで写真や見たものをある程度上手く描けるようになっても、動きのある絵は描く以外の”方法”が重要になってきます。

洋伯(よはく)
洋伯(よはく)

驚くことにその方法というのは”知っているかどうか”という部分が大きく、そしてとても簡単なことでした。

何も分からない頃の私からしたら、”え、こんなことで動きのある絵になるの??”と思う簡単なことで絵は動き出します。

それでは紹介します。

斜めに傾けて描く

洋伯(よはく)
洋伯(よはく)

簡単に動きのある絵を描く方法はズバリ、対象を”斜めに描く”です。

composition-balance-A
うらめしやポーズの一つ目小僧
composition-balance-B
こちらに向かってくる一つ目小僧

AとBを見比べてみると、Aの一つ目小僧はどっしりとそこに立っている感じで何をしているか分かりませんが、Bの方はこっちに迫ってきている感じがします。

写真で言うとカメラを傾けて撮影した感じになります。

絵を描く時は紙を斜めにするだけなので、まっすぐの絵しか描けなくても安心です。

紙を傾けて描くだけで動きのある絵を描くことができます。

洋伯(よはく)
洋伯(よはく)

一つ目小僧の重心が向かって左に傾いているので、なんとなく右足を出してこちらにあゆみ寄っているような気がします。

重心を不安定にする

重心を不安定にするという方法は、ただ斜めにするよりも少し難易度があがりますが、動きのある絵になります。

重心を不安定にするというのは絵の中の動かしたいキャラクターの重心を安定しないポーズで描くという意味になります。

バランスを崩したキャラクターの絵を描くのでただ斜めに描くよりも少し難易度があがります。

洋伯(よはく)
洋伯(よはく)

先ほどの例のイラストは少し斜めにした感じですが、次は全身が見える状態で同じイラストを使ってさらに重心を傾けてみましょう

hitutsume_standing_A
hitutsume_standing_B
洋伯(よはく)
洋伯(よはく)

今回は重心を傾けた時の動きを見るために、同じ絵をコピーして斜めにしています。

さあどう見えるでしょうか。

Aはその場で行進しているのか、ダンスをしているのか、変なポーズをとっているのか分かりませんが、何となく止まっている印象です。

Bは重心が不安定で今にも前に倒れてしまいそうです。

ポーズを見るとどうやら走っていることがわかります。

今にも前に走りそうな感じがしてくると思います。

洋伯(よはく)
洋伯(よはく)

描いている対象の重心を崩すことによって、安定する方向に対して動きのある絵になります。

斜めの線を入れる

描く対象を斜めに描いたり、重心を不安定にしたりして動きのある絵を表現できましたが、実は最も簡単な方法があります。

それは斜めに線をいれる、という方法です。

hitutsume_running_A
hitutsume_running_B

これは極端に沢山線を入れましたが、何もないよりBのほうが動きのある絵に見えます。

走る方向とも違う線なので、モーションブラーやスピード線ではありません。

単純に斜めの線を入れただけで動きのある絵になりました。

作品に落としこむ場合は単に斜めの線が入るように何かしらを入れるだけでOKです。(壁の模様、煙など色々試してみてください。)

洋伯(よはく)
洋伯(よはく)

この様な一見表現に関係あるの?といった画面上の配置技のことを”構図”と言います。

→同じようなテクニックで色々なことができます

絵だけ描いていても気づかない方法

私は独学で10年以上毎日絵を描いてきましたが、ただひたすらに絵を描いていただけでは動きのある絵は描けるようになりませんでした。

10年以上絵を描くのと同じくらい本を読み、有料の講義を受け、画家の方に聞きました。

動きのある絵を描く方法も、それらで学ぶまで描いていても全く気づきませんでした。

それは観察眼を鍛えるデッサンや、光の当たり方を理解したところで分からない、脳の働きを利用した方法だからです。

洋伯(よはく)
洋伯(よはく)

斜めに描いたり斜めに線を引くだけで動きのある絵が描けるなんて考えたこともありません。

この様に絵を描くのはとても奥が深く、楽しいです。

まとめ

動きのある絵を描くには、描く練習をしているだけでは分からない”方法”が必要になってきます。

簡単にできる方法としては、描く対象を斜めに描く、斜めの線を背景に入れる、少し難易度の上がる方法としては、対象の重心を不安定にして描くという3つの方法があります。

今回紹介した動きのある絵を描く方法は、絵をただ描くだけでは分からない”方法”の一端です。

色々な方法を知れば様々な絵を描けるようになってとても楽しいです。

勉強して楽しく絵を描きましょう!

記事/イラスト: 洋伯(よはく)

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