提灯小僧とは

こんにちは、存在しないモノを描いている妖怪、洋伯(よはく)です。
私は普段、存在しないモノをキャラクター化したり見たことのない世界を創ったりしています。
今回は妖怪提灯小僧について調べてみました。
この妖怪提灯小僧は、提灯に関連のある妖怪のようです。
その見た目などは、話によってもどうやら違うようで真っ赤な鬼灯のような顔であったとか、姿は見ることが出来ないものもいる。
姿形はそれぞれのようですが、共通点があるようです。
それは、昔人が死んだ場所などで、雨が降っていたり、夕方や夜の時間帯に出現するという点です。
因みに提灯とは、蛇腹状の竹に和紙を貼ったものに蝋燭を入れた昔の持ち運び用の明かりで、夜間は基本的には外出はしないが、する場合は提灯を持って歩いていました。
お盆などでよく見ますね。
提灯小僧の話
宮城県の提灯小僧
『千台萩』に載っている提灯小僧の話
昔、宮城県仙台の城下町での話。
一人の侍が夜の街を歩いていました。
昔は街灯もないので町は真っ暗です。
侍は提灯で足元を照らしながら真っ暗な道を歩いていましたが、やがて雨が降ってきたので急いでいました。
しかしそこで侍は後ろから誰かがついてきていることに気づきます。

提灯をもった小僧がついてきているようだったか、小僧はそそくさと侍を追い越してしまいました。
侍は小僧がそのまま歩いていってしまうと思いましたが、小僧は少し先に行ったかと思うと今度は立ち止まって侍を待っているようです。
侍は不審に思いながらも小僧を追い越し返しましたが、小僧はまた侍を追い越し、また先で侍を待っているようでした。
侍は “おかしな小僧だな” と思いつつも、何となく小僧に抜かされてばかりも嫌だったので、急いで小僧を抜かそうとしました。
そして侍が小僧を抜かす瞬間に、一体どんな子供なのか顔を見てやろうとしたところ、
なんとその小僧の顔は鬼灯”ほおずき”のように真っ赤だったといいます。

侍はその小僧の顔にびっくりして固まっていると、小僧はどこかへ消えてしまったといいます。
次の日、侍は知り合いの男に赤い顔で提灯を持った奇妙な小僧の話をすると、どうやら男も侍と同じようにその小僧と雨の降る夜に会ったといいます。
どうやらその奇妙な小僧は提灯小僧という妖怪なのだという。
噂によると、この妖怪提灯小僧は何者かの怨念なのか、理由もなく人が殺された場所などに雨の降る夜に現れるといいます。

どうやら幽霊が妖怪化したのでしょうか。
妖怪と幽霊の違いですが、幽霊は人に取り憑き、妖怪は場所に取り憑くなどと言われています。
東京の提灯小僧
場所は東京の本所(現墨田区)で、有名な「東京本所七不思議」のひとつと同じ話です。
その話というのは “送り提灯” という話で、話の内容は以下の通りです。
ある男が夜に東京の本所にある石原割下水(水路)あたりを歩いていました。
すると突然男の目の前に小田原提灯 “おだわらちょうちん” が現れたといいます。

男は不審に思い提灯を追いかけますが、すぐ消えてしまい、気づくとまた男の目の前に現れたのです。
男が振り返ったり辺りを見回すと、提灯は男の後ろや様々な場所に浮かんでは消えたといいます。
この不思議な提灯は、提灯を忘れて出かけた夜に現れるらしく、この不思議な提灯についていくと家に帰れるのだといいます。
七不思議の中では、この提灯が現れる不思議な現象を提灯小僧の仕業としているようです。

上記した二つの提灯小僧の話を見てみると、提灯小僧は特に悪さはしないようで、特に東京の提灯小僧は良いことをするようです。

日本では、事故物件のように人が死んだ場所では不思議な現象が起こると信じている人が多いです。
妖怪の話が多い場所もそのような”曰く”が場所が多いように思います。
まとめ
提灯小僧は提灯を持っている小僧の姿であったり、提灯だけが現れる妖怪です。
基本的には悪戯のようなことはしますが、害のあるようなことはしない無害な妖怪です。
基本的には暗くなった夜や雨の降る日などに、人が殺されたりした場所付近に現れるようです。
幽霊は人に憑き、妖怪は場所に憑くと言いますが、この点で提灯小僧は妖怪らしいですが、成り立ちを考えると、幽霊が妖怪化したものなのでしょうか。
とりあえず提灯小僧は悪い妖怪ではないようです。
記事/イラスト: 洋伯(よはく)



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