
こんにちは、存在しないモノを描いている妖怪、洋伯(よはく)です。
私は普段、存在しないモノをキャラクター化したり見たことのない世界を創ったりしています。
私は普段万年筆と透明水彩で絵を描いているのですが、万年筆で線を引いて絵を描くペン画が好きで絵を描くときに注意しているポイントについて紹介していきます。

ペン画とは文字の如くペンを使って”線”を描くことによって絵を描く技法です。ペン画の描き方が分かると普段使っているペンで絵を描けるようになるので絵を描きたい人にとってはいつでもどこでもペンで絵が描けて楽しい時間が増えます。

この記事はペン画を始めたい人やペン画が上手く描けない人向けの記事になります。ペン画の描き方、また同時に毎日ペンで絵を描いている洋伯がペン画を描く際に気を付けていることなどを紹介します。
私は今まで様々な画材で絵を描いてきましたが、今は万年筆でペン画を描くことがメインで、そこに透明水彩で色を塗るという絵の描き方をしています。


ペン画はペンとノートさえあればどこでも描けるので楽しいです。また私はキャラクターを描くこともあってペンに潜んでいたキャラクターが描いたときに飛び出てくる、そんな気持ちで絵を描いています。
なので最初はどういうペンでも描けてよいという理由でペン画を始めたのですが、ペンにも凝り始めて、1本で安定して様々な太さの線が引けるという理由から万年筆を使うようになりました。

いつも持ち歩いている万年筆に妖怪が入っていると考えるとわくわくします
それではペン画の描き方、また私が普段万年筆でペン画を描いているときに気をつけていることを紹介します。
ペン画描くときに必要なもの

なにはともあれ、ペン画を描く際に必要なものを紹介していきます。
ペン
ペン画には言わずもがな、ペンが必要になります。
ペン画を描く場合はお気に入りのペンを使って問題ありませんがペンの上から透明水彩等で色を塗りたい場合は耐水性のあるインクのものにしましょう。

ペン画のみの場合は耐水性を気にする必要はないので好きなペンで大丈夫です。基本的に線がひければどんなペンでも絵は描けますが、細かいものを描きたい場合は細い線を引けるものを選びましょう。
私は主にユニボールワンというボールペン0.38mmか万年筆を使ってペン画を描いています。また持ち歩き用や何か思いついたときのスケッチメモ用にパスポートサイズのノートを持ち歩いているのでそこにもペン画を描いています。

ちなみに線幅が細いと細い線が引けますが、ペンやインクによっては太い線幅のペンでも細い線は引けます。描き方次第で色々できます。


私はユニボールワン0.38mmをautouのball pen Cというペンに入れて使っていて、万年筆はkawecoかschondesgnのものを使っています。


紙
ペン画につかうペンが決まったら次は紙です。
紙に関してはペン選択の時と同様、透明水彩等絵具で色をつける場合は絵具が使える紙を選びましょう。
またペンのインクによっては線が滲んでしまう紙があったりするので色々試して気に入ったものを使いましょう。

ペン画の特性上、線が引ければ何にでも絵が描けてしまうのでノートもスケッチブックに早変わりです。私は落書きや案だしにはコピー用紙やパスポートサイズのノートを使っています。



私はペン画のスケッチや落書き、案だしのときはコピー用紙やパスポートサイズのノートを使っていますが、本描きは販売したりするので綿100%の水彩紙を使っています。

販売用の絵を制作する場合は、アーカイバル品質(長期保存が可能な品質)である必要があるためペン画を描く際のインクも顔料インク(顔料は水に溶けず退色も少ないのでアーカイバル品質)を使用して綿100%の水彩紙を使っています。
水彩紙を使っているのは透明水彩絵具で色を塗るということもありますが、普通の紙は製造の際に酸が使われていて時間が建つとボロボロになる運命ですが、綿100%は酸フリーなのでアーカイバル品質になります。

なので色を塗らないペン画のみでも販売用の場合は綿100%の水彩紙を使用しています。
ペン画の描き方
それではいよいよペン画の描き方を紹介していきます。
せっかくなのでスケッチのような一発描きではなく、いつも私が販売用に制作する絵を描く際の手順に沿ってペン画の描き方と注意点などを紹介していきます。

ペン画は線で描く絵なので絵具を使うような絵より慣れた動作で絵が描けるはずです。いつも線を引いて文字を描いたりしていますよね。
万年筆に顔料インク(プラチナのカーボンインクブラック)、紙はウォーターフォードの中目を使用して妖怪獏の絵を描いていきます。
案出しして鉛筆で下描きをする
絵を描くときは一番大事な”案出し”をして下描きをします。
絵は案出しで6割は完成と私は思っているのですが、ペン画ではとくに完成のイメージがあった場合、線の修正ができないので案だしとその通りに描けるようにする”下描き”が重要になってきます。
例えば画面の手前にあるものを手前に描かなけば、あとでつけたしなんてことはペン画ではできません。


今回は夢を食べる妖怪獏を描くということもあって、夢の中をふわふわと動く様子を描くために浮いている感じと雰囲気を洗わす雲のようなものをまとわせたいと思いました。
絵の案出しをするときに意識していることは、平面に見えないようにすることや、存在しないものを描いているので、分かりやすい絵にすることを意識しています。
ペン画で描きたい図案が決定したら、それを本描き用の紙に鉛筆で下描きをしてそれをなぞるようにペン画を描いていきます。
ペン入れ
いよいよペン画と言われる部分を描いていきます。
とは言え鉛筆で最初に全部描いてしまえばなぞれば良いだけなのですが私は輪郭などメインの線のみを鉛筆で描いて詳細はペンで直接描きます。
またペン画特有の注意点かと思うのですが、背景とキャラクターの境目やキャラクターより手前にあるものの輪郭などを上手く表現しないと平面的で分かりづらい絵になってしまいます。

私がペン画を描く際は輪郭の線を太くしたり、隙間を開けたりして画面の奥行のルールを設定して描いています。


奥行感を出すために獏の前足の手前に雲を絡めたかったので下描きの段階で雲の位置を決めておきます。ペン画は手前にあるものはその場所を開けておかないと後から描けないので注意です。


どんどんペン入れをしていきます。ペン画はペンの線を入れていくほど絵に存在感が出てくるので楽しいです。ペンから妖怪が出てくる瞬間です。わくわく。



ここまでくると存在感がでてきます。個人的にペン画でテンションが上がり始めてくるタイミングです。 獏がペンから出てきてくれましたね~


完成
実はペン画に限らずですが、絵は完成を決めるのは作者なので自分が満足するところで完成とします。

もっとペンで描きこんで重厚感のある感じにしても良いですし、私はこの感じが好きなのでペン画としては完成にしています。また後日に透明水彩で着彩予定です。


妖怪獏のペン画完成です。獏が出てきた万年筆を眺めるところまでがセットです。

ペン画の描き方まとめ
存在しない物を描いてきた洋伯がペン画の描き方やペン画を描くときに気を付けていることなどを紹介しました。
ペン画は紙とペンをがあればどこでも描けるので絵を描きたい人が覚えるといつでも絵を描けてQOLが爆上がりして楽しいです。
ペン画で使用する紙とペンの条件はそれぞれ1つで、紙についてはペンで線を引いてもにじまないこと、ペンに関しては細い線が描けるペンを使うことです。
洋伯はパスポートサイズのノートと万年筆とユニボールワンの0.38mmをよくスケッチに使っていて、ノートはトラベラーズカンパニーのMDペーパーを使用した無罫のノートとYAMAMOTO PAPERのRO-BIBKI NOTE(こちらは薄いドット入り)を気に入って使用しています。
また洋伯は絵を販売したりしているので、販売用の絵はアーカイバル品質(長期保存できる品質)である必要があるので100%コットンの水彩紙に顔料インクを万年筆にいれてペン画を描いています。
ペン画の描き方はまず案出しやスケッチが重要で、気に入ったものを描けるまでまず案出しをします。
注意点としては手前のものは先に描くか、描くスペースを開けておかないと描けないので配置を意識すること、また奥行を出してのっぺりさせないために輪郭の表現、物と背景の境界線の表現のルールを決めて表現してみましょう。
洋伯は境界をわずかに隙間をあけたり、手前のものの輪郭線を太くしたりしています。
今回は作品用に丁寧にペン画を描く方法を紹介しましたが、スケッチを沢山したり色々描いていけば、即興で下描きなしでペン画を描くこともできるようになります。
ペン画は線で描くので、他の画材と違って身近なもので描くことができますし、文字を描いている経験から扱い方も慣れているので少し練習すれば簡単に描けるようになって楽しいです。

あとは個人的にはキャラクターを描いているからか、ペンからキャラクターが出てくる、そんな中二病のような感じを楽しんで絵を描いています。
ペン画が描けるようになると絵がどこでも描けるようになるだけではなく、仕事中のメモにも分かりやすいイラストを差し込んだりできるようになるのでお勧めです。
記事/イラスト: 洋伯(よはく)


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