絵の構図は何で必要なのか

一つ目小僧が墓場でたたずんでいる妖怪イラスト 妖怪画家ヨハク 妖怪絵日記
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構図って何だろう

洋伯(よはく)
洋伯(よはく)

こんにちは、存在しないモノを描いている妖怪、洋伯(よはく)です。

私は普段、存在しないモノをキャラクター化したり見たことのない世界を創ったりしています。

Sumo Tournament by Yohaku Yokai Art
相撲のトーナメントをする河童の様子 キャンバスにアクリル絵の具で制作

私は独学で絵を描いてきてきましたが、独学を”勉強しない”と勘違いしていた時期があってオリジナルのやり方をひたすら続けることが大事だと勘違いしていた時期がありました。

もちろん絵の構図なんて考えたこともなく、もちろん構図という言葉は知っていましたが、かっこよく見える絵の構図などは自分の感覚で表現するものだと思っていました。

洋伯(よはく)
洋伯(よはく)

もちろんそんなことでは絵が上手くなるわけがありません

そもそも構図とは何だろうと調べてみたら、絵や写真などが整って見えように各要素を適当に配置すること、画面構成といった意味であることが分かりました。

人間の脳の機能なのかは分かりませんが、構図というのは知識のない人が見てもバランスが良く見えたり、迫力を感じたり、絵を描いた人が見た人に感じさせたい感情を起こさせることができる技になります。

何百年も前から研究された結果が今では本やブログなどで気軽に知ることができます。

数百年間に絵を分析して研究された構図のパワーを勉強して自分の絵に使ってみましょう。

構図と安定

絵やイラストに使える有名な構図は沢山ありますが、単純に構図が持つパワーを見ていきましょう。

composition-sample-A
画面の重心が安定している
composition-sample-B
画面の左の方が重くなっている

これはとても分かりやすい構図の例ですが、構図Aはバランスが取れていて、構図Bはバランスが左に偏っています。

この絵で分かることは、構図Aは安定していて構図Bは不安定であるということです。

実は絵の中に描いている要素は”重さ”を持っていて、要素を片方によせる構図にすると画面の重心バランスも崩れてしまいます。

私は絵の画面のバランスのみを見る際は、長方形のプレートに物が乗っていると考えて見ています。

洋伯(よはく)
洋伯(よはく)

バランスだけで考えると構図Bは安定していなく、不安定な絵になりますが、不安定だからと言って構図Bが悪い構図の絵というわけではありません。

→バランスを崩して効果的な例もあります

キャラクターの絵を描いて見てみましょう。

composition-sample-hitotsume-A
真ん中にいる一つ目小僧。 ずっしりとしている。
composition-sample-hitotsume-B
左端に寄った一つ目小僧。何かを考えている様です

これは一つ目小僧の絵を真ん中に配置した構図Aと左端に寄せた構図Bですが、どう感じるでしょうか。

確かにバランスで見ると構図Aが真ん中に重心が取れていて安定していて、構図Bは左に重心が傾いた絵になっています。

しかしよく見てみましょう。

構図Aの方はどっしりと構えた感じがします。

一方構図Bは、一つ目で感情が分かりづらいにも関わらず何か物思いにふけっているように見えてきます。

これはわざとバランスを崩した不安定な構図にすることによてって、なんとも言えない感情を絵に吹き込むことが出来る構図になっています。

洋伯(よはく)
洋伯(よはく)

つまり構図による絵の安定さは、気持ちの安定につながっていることが分かります。

構図とは絵のバランスや要素が作る形などによって感情を動かす絵を創ることができる技なのです。

もう1種類違う種類の構図を見てみましょう。

composition-sample2-hitotsume-A
左端から丘を眺める墓場の一つ目小僧
composition-sample2-hitotsume-B
右端から丘を眺める墓場の一つ目小僧

こちらは構図Aも構図Bも片側によって不安定なバランスの絵になっています。

しかし構図Aは何となく落ち着かず、構図Bはしっくりくる感じがします。

構図Bは右側に重心があると落ち着くという、人間の習性のようなものを利用した構図になっています。

構図Bは絵の重心に加えて、背景の丘の輪郭線が右に向かって下がっていることによって右に重心が流れていく構図をさらに強化しています。

洋伯(よはく)
洋伯(よはく)

しかし不気味なシーンを描くといった観点から見ると、構図Aの方が何とも言えない不安感があるので良いかもしれません。

構図は自分では気付きづらい

構図の概念を知る前は、何となくこれじゃない感のある絵しか描けないことに気づきます。

もちろん構図を知らなくても何となく良い絵は描けるかもしれません。

しかし構図を考えることなく、安定してクオリティの高い絵を思い通りに描くことはかなり難しいのではないかと思います。

実際私は絵を描き始めたころは何作品描いて1個良いのが描けるかどうかでした。

絵でなくても、例えば素人の動画撮影者が映像を撮った時に出る素人感を見るとよくわかります。

洋伯(よはく)
洋伯(よはく)

見やすくて絵を通して伝えたい感情を理論的に絵に落とし込む技が構図なのです。

構図は数百年の間に様々な芸術家が描いた絵やその理論から研究されて発見されてきた、数学の公式のような技です。

自分で自分だけの構図を発見することもありますが、基本的には先人が発見してきた構図を勉強して自分の絵に活かすことが簡単且つより良い構図を発見する最短ルートだと思います。

まとめ

構図とは、絵に感情を載せたり、キャラクターをより魅力的に見せたりする為に必要な絵の技です。

私は絵は技を学ぶごとに段階的に上達すると考えていますが、構図は遠近法と並んで、協力な上達技のひとつだと思います。

構図は使わなくても良い感じの絵は描けますが、安定して良い絵を描いたり、思い通りの場面を絵を見ている人に想起させる為には必要なものだと私は思います。

それは、構図は数百年もの間、様々な人が描いて気づいたものや、良い絵を分析することによって発見されたものをまとめた、数学で言うと公式のようなものだからです。

多くのひとが研究した結果、こうでした、というのが構図なので積極的に構図を利用していい絵を描きたいですね。

記事/イラスト: 洋伯(よはく)

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