
こんにちは、存在しないモノを描いている妖怪、洋伯(よはく)です。
私は普段、存在しないモノをキャラクター化したり見たことのない世界を創ったりしています。
今回はみんな知っているお面ひょっとこのモチーフとなった妖怪
ひょうとくについて調べてみました。
ひょっとこの元になった妖怪ひょうとく

この妖怪 「ひょうとく」 はあまり知られていませんが、有名なお面のキャラクター「ひょっとこ(火男)」の元になっているとされる妖怪です。
お祭りなどでひょっとこのお面で踊っている人がいたり、出店にお面が売っていたりと身近なキャラクターです。
ひょっとこは、お祭りで道化として面白おかしく振る舞うキャラクターですが、ひょっとこの由来となった妖怪ひょうとくは、竈を司る神様だと言われているようです。
ちなみに竈の神様という設定からか、ひょっとこの口は竹筒で空気を竈の火に向かって送る時のような、すぼまった形になっているといいます。

竈の神様である妖怪ひょうとくが元となっているので、ひょっとこは漢字で”火男”と書くようです。 私も妖怪ひょうとくについては元々知らず、ひょっとこを火男と書くことも知りませんでした。

妖怪ひょうとくの話
昔ある老人が山に薪を取りに来たところ、大きな穴が開いているのを見つけました。
老人はその穴をふさぐために、残った薪などをたくさん穴に入れてふさごうとしました。

昔話でよく聞く柴刈りとは山で畑の邪魔になる雑木とかを切ることなのですが、
その木を薪に使ったりするようです。
すると穴から美しい女性が現れ、薪のお礼にと老人を穴の中に招き入れたといいます。
なんと穴の中には立派な館があり、老人は中でとても歓迎されもてなされました。
しばらく楽しんだ後、老人がそこを去る時なぜかは分からないですが、女は醜い顔の子供をプレゼントとして老人に連れて行かせました。

個人的にはなぜその子供を連れて帰ったのかはかなりの謎です。。
この子は引き取った時からずっとヘソを触って遊んでいて、老人が家に連れてきた後もこの子はずっとヘソを触っていました。
それを止めようとしたのか、ふざけていたのか分からないですが、老人は火箸でその子のヘソを突っつきました。
するとへそから金の粒が落ちてきたのです!!
ヘソを箸でつつくと金の粒が出てくることを発見した老人は、毎日火箸で子供のヘソをつつきました。
一日に三回、つまり一日三粒の金の粒がでてきたので老人とその妻は瞬く間に大金持ちになったのだといいます。
ここで話が終わればハッピーエンドな妖怪の話なのですが、妖怪の話はそうはいきません。
舌きりスズメの話のように、老人の妻は欲張りでおそろしい考えを持っていたのでした。
老人の妻はもっと金の粒が欲しいと思い、火箸で子供のヘソを強く突いてなんと殺してしまいました。

舌切り雀の話もそうですが、なぜ昔話のおばあさんは意地悪で欲深いのでしょうか。
老人は悲しみに暮れていましたが、夢の中で子供が現れて
“私のような顔を作って竈の柱に飾ればこの家は繁栄し続けるだろう “と言ったといいます。
老人は子供の顔に似た面を作り、竈の柱にぶら下げると家はますます繁盛したのだといいます。
この言い伝えからなのか、東北地方では竈のそばに醜い子供の顔のお面を飾るようになったそうです。

水木しげる先生の妖怪大全によるとひょうとくは龍宮童子とも呼ばれているようです。
浦島太郎の話で亀を助けた男が亀に龍宮城に連れていかれて美女にもてなされた後にお土産を貰って帰る話がありますが、妖怪ひょうとくがいた立派な館と浦島太郎の龍宮城はなにか関係があるのでしょうか。
もしかして老人が穴の中でもてなされた館は龍宮城だったのでしょうか。
妖怪の話を調べているとよくあるのですが、インターネットなどがなかった時代に遠く離れた場所などで似たような話があるのはとても面白いです。
まとめ
妖怪ひょうとくは火男のモデルになった妖怪で、竈神を司る神様とされています。
ひょうとくの話は舌切り雀に似ていて、おじいさんがたまたま親切なことをしたお礼に醜い子供(ひょうとく)をもらい、連れて帰るとへそから金の粒を出すことが判明する。
箸でへそをつつくと金の粒がでるので欲が出たおばあさんはつついてひょうとくを殺してしまうが、おじいさんが悲しんでいるとひょうとくが夢に出てきて、私を模った面を竈の柱に飾ればこの家は繁栄し続けるだろう、と言ったといいます。
(なぜかは分からないが)この話から竈を司る神様として東北地方では信仰対象になったのだと言います。

浦島太郎、舌切り雀などいろんな話が見え隠れする話でした。
鬼滅の刃で竈門炭治郎の刀を打ってる人がひょっとこのお面をしているのはそういうことなのでしょうか。
記事/イラスト: 洋伯(よはく)



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